キリンビール/GRAND KIRIN GALAXY HOP
場所◆銀座線/中吊り広告
コレが伝えたかった?◆「グランドキリンシリーズを通して、季節のうつろいを感じ・楽しんでほしい」
シーズンごとに、フレーバーを変えてリリースされるグランドキリン。新しい味と一緒に、パッケージや広告を楽しみにしている人は、私だけじゃないと信じたい笑
トロピカルなグラデーションで表現されたマジックアワーは南国のような華やかさで目をひきます。多分この広告で一番好きなのはここ。夏の高揚感にぴったりだし、ビールの香りや味の華やかさまで期待が膨らみます。
スペースシャトル?に例えられたビール瓶が煙を吐いて飛んでいくところも、イラストで表現されているから違和感が優しくていいなぁと思う。
このシリーズものの中吊り広告は最初の頃から少しイメージが変わっていて、これまでの広告は商品写真を大きく使って、パッケージデザインと連動した絵作りがされていました。
オールシーズン置いてあるグランドキリンのパッケージリニューアル(2016年3月)に合わせて、パッケージと関連しつつも切り絵のテイストで独自路線を進み始めた、というので多分間違ってないはず。
「コンビニで手軽に買える、キリンの作るクラフトビール*1」というイメージはもう広く定着したので、「新しいビールであること」よりも「季節のうつろいを一緒に楽しむもの」として情緒的な方向に振り切ったんじゃないかなぁと感じました。
切り絵って絵葉書とか民芸品のイメージを連想させて 、他のイラスト手法に比べて“季節感”を演出しやすいように感じます。だから余計そう感じてしまうのかな。抱いてもらいたいイメージに向かって、様々な媒体はビジュアルを丁寧に束ねていくことが、ブランドイメージにつながるのだというのを実感する、素敵な広告でした。